2020年

3月

08日

2019年12月号 ~ベテラン風~

先日小学生のクラスを担当した。
小1の子どもが集中力が切れてきたのか、危ない姿勢でイスをガタガタと揺らし始めた。
「危ないよ」と注意すると「だいじょうぶだよぉ~」と言ってニコニコしながらやめない。
こういう時はあまりしつこく言わない方が得策だ。
子どもが言うことを聞かないのは当たり前と心得ている。
しかし何かあってからでは遅い。
しばらくは子どもの動きに全神経を集中し私が身を挺して守るべし!
“いつでもひっくり返るがよい!”と心の中で覚悟を決めた。
しかしここ数日ヒザの調子が良くないことを思い出しとっさに対応できるか不安が過ぎった。
やはり未然に防いでおこうと判断。
「そうやって人の忠告を無視してふざけてなさい。本当にひっくり返って頭ぶつけて大泣きするんだよね。痛い目に合わなきゃわからないんだよね。」と少々声を荒げてみた。
身に覚えがあるのか「よくいわれるぅ~」と言いながらようやく姿勢を正した。
一瞬私をチラリと見てこう付け足した。
「おばあちゃんにぃ~」

”ガ~~~ン!”

2020年

3月

08日

2019年5月 ~謎のアルゴリズム~

連休中は洗濯を沢山しようと意気込んでいた。
が、初っ端から雨。
明日外に吊るせばいいと思い全自動洗濯機のスイッチオン。
水槽の水が溜まるまでじーっと見つめながら思った。
“こうしている間に他のことが出来る”
しかしどうしても洗剤や柔軟剤を入れるタイミングは自分で決めたかった。
洗濯機が回り始めた。
しばらく透明のフタから中を覗き込みながら思った。
“こうしている間に他のことが出来る”

しかしどうしても浮かび上がってくる衣類の部分や絡まりが気になり、度々フタを開けては押し込んだり水加減の調整に勤(いそ)しんだ。
柔軟剤は全体に行き渡らせるべし。
全自動洗濯機からピーという終了合図を聞きながら思った。
“全自動の意味ないじゃん”翌朝洗濯物を外へ吊るして外出。
後に雨。
雨ざらしとなった洗濯物を翌日洗いし直した。
洗濯ばかりしていたような気がしたが結局1回分しかできなかった。

 

 

写真の解説:

第59回ひとみ座寄席(夜の部19時~)

落語を堪能したあとドンガバチョと戯れる生徒さんをパチリ!

なんと気前良くショーケースから出してくださった上に特別に遊んでくださいました。

2019年

2月

05日

2018年9月号 ~おじゃま虫~

9月から当ビル2F教室がオープン。
新旧キッズらはこれから2階で授業を受けることになった。
今後はバイト講師が指導に当たる。
私にかなりなついている子ども達にはちょっとかわいそうだが新担当講師に引き継いだ。
ある日、ちょっぴり心配になり2Fを覗き見してみた。
若くてキレイな女子大生(リケジョ)と楽しく授業が盛り上がっていた。
私の気配に全く気付くことなく集中していた。
なので接近してみることにした。
案の定「あ!マリコ先生!」と(やっと気付き)振り返って叫んだ。
私は心の中で準備していた。
もしこの子が「マリコ先生の方がいい!」などと言い出すものなら「ほらほらY先生の話をきちんと聞いて集中しなさい!」とぴしゃりと言い放とうと。
「マリコ先生!」
それ来たか~!と思った次の瞬間「ノドが渇いたのでお茶を下さい。」とぴしゃりと言い放ち、すぐさまパソコンに姿勢を正し集中し始めた。
「かしこまりました。」と冷たい麦茶をお出しした後一礼をし、皆の気が散らないよう教室の扉を静かに閉めた。
”ガ~~~ン!”
 
 
写真の解説:
ロボットプログラミング親子体験会で上手にプログラミングした子供たちにあげる手作りメダル。
連日YouTubeを見ながらひたすら折り紙を折る理工学部のバイト講師3人の力作。
どういうつもりか知らないが山のように積まれていた。

2019年

2月

05日

2018年8月号 ~賛同~

ここ1年、髪が伸びたら自分で適当にジョキジョキ切っていた。
しかし最近どうしようもなくなったのと、親子体験会を明日に控え、七田から何とかするよう強いられ、インターネットで近くの美容院を調べ予約した。
ついでに流行りの髪型をコソコソ調べ美人モデルの写真を印刷しポッケに入れた。
予約時間に間に合うよう走った。
髪ボサボサの汗だくの汚らしい自分が扉を開けた瞬間、店員がポロリと持っていたペンを落とした。
席に案内され担当者が決まるまで少々時間が掛ったのも気のせいであろうか。
小奇麗な若者が担当となった。
鏡越しに目が合い会釈を交わした。
ポッケから写真を取り出し”こーゆー風にして下さい”と真顔で言ってみた。
若者は暫く真顔で考え込んでいたが、“頑張ります!”と意を決した。
“頑張ってね!”と言い放ち爆睡。
毛染めを含め90分の予約時間は余裕で超過した。
全工程を終え鏡に映る若者は随分とやつれていたのでちょっと心配だった。
しかしお互い清々しい達成感で包まれていたのを感じた。
美容師の腕がどうのよりお客の要望に全力を尽くす。
お客(自分)は要望が無茶苦茶な事を知りつつ信頼し身を預ける。
双方が充足すればその後またここで逢える。
なるほど親子体験会も然り!

 

 

写真の解説:

ロボットプログラミング親子体験会でロボットを走らせるコース。

理工学部のバイト講師3人の力作。

2019年

1月

31日

2018年7月号 ~翼のないエンジェル~

炎天の中、外出先で公園を見つけ木陰に身を潜めたが、蒸し暑さからは逃れられなかった。

ジリジリと太陽に照らされた無人の公園。
ふとそこへ一人の少女が現れるや否や公園中を走り回った。
ブランコに飛び乗ったかと思えばシーソーから鉄棒へと全ての遊具を独り占めし何とも楽しそう。
まるで天使が一時だけ地上へ降りることを許されたかのように。
導かれるように少女の隣に座ったブランコはケツが焼けるほど熱かった。
しかし漕いでみると風が当たり気持ち良かった。
「風よ来い!風よこーい!」と勢いよくブランコを漕ぎながら少女が叫んだ。
美しい容姿だった。
「こーゆーと本当に風が吹くんだよ」と空を仰ぎ言った。
ひょっとして本物の天使なのか?
それから二人でシーソーや砂場で遊んだ。
手足を砂の中に潜らせ「ひんやりして気持ちがいい!」と言った。
スラリとした長い手足を伸ばしバレエを踊りビールマンスピンのポーズを決めた。
拍手をしながら「ブラボー!」と自分もはしゃいだ。
「あ!3時まで帰らないと!」
少女は足についた砂を素早くはらい瞬く間に帰り支度を整えた。
「今日3時までに家に帰ればお母さんにここの公園で一生遊ぶ権利がもらえるの!毎日ここでは遊べるの!」
ひょっとして母とは女神なのか?
このところ帰宅が遅くなり叱られたらしい。
自転車を走らせながらバイバイする天使を見送った。
天使は振り返ってこう言った。
「あとね、3時まで帰れば1万円もらえるんだー!」
堕天使なのか?

 

 

写真の解説:

9月生募集のため、『夏休み!親子ロボットプログラミング体験会』のチラシ配布に出発。バイト講師の腕の見せ所。連日の真夏日で外はとても危険な状態です。

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