「美の祭典 東京都指定有形文化財「百段階段」假屋崎省吾の世界」という展覧会に行った。
生け花を中心に、目黒雅叙園に現存する唯一の木造建築「百段階段」と匠な技術による「7つの部屋」それぞれに假屋崎流生け花が展示されていた。
客層はほぼ女性。
花に魅了されてか世間話に花が咲いてか、牛歩による大混雑。
ようやく7つの部屋の鑑賞が終わる頃には、とある一行の雑談より“花梨ジュースの作り方”を得た。
始終無愛想だった七田が突然大爆笑。
ふと彼の視線の先を見やると、階段脇の男性トイレの扉が開け放たれており、そこも假屋崎ワールド全開!
豪勢に活けられた花と金隠しとのギャップ…この空間芸術の神髄に触れた瞬間ハマったのであろうか。
販売処では七田があの假屋崎さんにからまれ困惑気味。
“あなた!黄色は金運が上昇するわよ~♥”
と私が手にした花瓶の色を褒め称え、周囲の購買意欲はますます高まるのであった。